居抜き物件増加の理由とは?その背後にある理由を解説します
居抜き物件とはビルなどのテナントで営業していたお店が閉店し、室内に使っていた設備や内装などを残したまま放置されている物件のことをいいます。
本来であれば設備は処分し後片付けをしなければならないのですが、閉店する状況になると設備の処分費も出ないくらいギリギリの経済状況。
今回は増加する居抜き物件、その最新理由に迫ってみました。
ずば抜けて高い飲食店・サービス業の廃業率!生き残るのは大変
居抜き物件と聞くと「飲食店」「サービス業」というイメージがありますが、じつは飲食店だけではなく、理美容室や歯科クリニック、病院など医療関係の廃業もあるのです。
ではデータ上ではどうなのでしょうか?
中小企業庁が公開している「開廃業率の推移」という資料を見てみると、2015年の開業率は約5.2%、廃業率は約3.8%となっています。
廃業する事業者より開業する事業者の方が多いわけですから、居抜き物件が増えるのは理屈に合いません。
そう、この廃業率にはあるカラクリがあります。
この数値は全国のサービス業、建設業、製造業、運輸業など全産業の平均であり、飲食店などのサービス業単体の数字ではありません。
では全産業のなかでずば抜けて高い廃業率はどの業界なのか?じつは宿泊業・飲食サービス業は廃業率6.4%と他の産業を圧倒しているのです。
また宿泊・飲食サービス業は開業率も約9.7%とこちらもずば抜けていて、結局「開業しやすいが廃業もしやすい」業界であると言えます。
これが「居抜き物件増加の背景」にあるのは間違いありません。
居抜き物件が増加する理由はオーナーや出店者の思惑
開業しやすく廃業しやすい宿泊、飲食サービス業は「ついこの前までここにフランス料理店があったのに、もう新しくイタリア料理店ができている」とお店の新陳代謝が早い傾向にあります。
そのためテナントが回転する速度も速く、老舗有名店といえど時代の流れや客層の変化、不況、後継者不足などで閉店を余儀なくされることも。
そうなると困るのはテナントのオーナーです。
オーナーの心理としては、空室期間をできるだけなくし、早く次の方に物件を貸し出したいはず。
すでに廃業したお店のオーナーは原状回復費を捻出するのも困難ですから、原状回復費を節約したいのが本音です。
では新しく物件を借りたい方はどう思っているでしょうか?
もし閉店したお店と同業種であれば、店内にある最新設備や内装を引き継いで開店にこぎつけることで経費をかけずに開業できますし、時間も節約できます。
この三者の思惑が一致するのが居抜き物件、つまりWIN-WIN-WINの三方良しが「居抜き物件増加」の大きな理由なのです。
まとめ
昨今の情勢から居抜き物件が増加していますが、不景気の今だからこそ、優良居抜き物件を見極められるチャンスかもしれません。
新型コロナウイルスの流行で飲食店は軒並み苦しい経営を迫られていますが、アフターコロナで優良居抜き物件を探しやすくなっているという側面もあるでしょう。
今後飲食店の新規オープンを考えている方は、開業費用や時間節約のために、居抜き物件を狙うのも作戦のひとつになります。
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