空き家バンクに売却するのは最善なのか?メリットや利用の流れを解説

不動産のこと

福田 善行

筆者 福田 善行

不動産キャリア17年

【不動産】家を売るとき買うときはFReeYへ!

空き家バンクに売却するのは最善なのか?メリットや利用の流れを解説

不動産を相続したけれど、住む予定もなく空き家の処分に困っているなら、空き家バンクを利用する方法があります。
長期的な放置はデメリットが多く、所有者が遠方に住んでいる場合には買主を探すのに時間がかかり大変です。
本記事では、空き家バンクとはなにか、メリット・デメリットや利用方法までを解説しています。

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空き家バンクとは

空き家バンクとは

空き家バンクは不動産情報サービスの1種で、売主と買主をマッチングさせてくれる便利なシステムです。
実際に、どのような仕組みなのか、誰がなんのために運営しているのかなど空き家バンクの背景を見ていきましょう。

各自治体が運営するマッチングシステム

空き家の所有者から情報を集め、自治体の広報誌やホームページを通じて購入希望者を募るためのマッチングシステムです。
各自治体が中心となり、ポータブルサイトを利用し不動産情報提供を提供し、地域の過疎化を防ぎ活性化を目指すという背景があります。
登録できる不動産には条件がありますが、それを満たしていれば所有者が情報提供し、空き家を利用したい人に発信します。
個人では売却が難しい不動産も、バンク登録すればより多くの人に情報を閲覧してもらえるのがメリットです。
空き家問題は、少子高齢化社会問題として挙げられるようになりました。
最近では若者が空き家をDIYによって生まれ変わらせ、カフェや古着屋、ギャラリーに変身させ、利用価値のある資産であるとアピールしています。
しかし、地方では放置されたままの空き家も多く、情報がないために朽ちるのを待っているのが現状です。
空き家バンクサービスは、少しでもこのような不動産を減らすことを目的とした非営利活動です。
地域の活性化のためにも、空き家バンクの利用は重要な意味を持っているといえるでしょう。

空き家バンクを利用するメリット

空き家バンクを利用するメリット

空き家バンクに登録すれば、どんな不動産でも情報は無料で公開されます。
宣伝効果があるだけでなく、所有者が費用を使わずに買主を見つけられることはメリットです。
これだけでは、あまりメリットを感じない方もいると思いますので、詳細にご説明していきましょう。

資産価値が低くても利用できる

古い物件や坪数が小さい、郊外であるなど不動産価値が低くても条件を満たしていれば問題なく登録できます。
地域によっては、不動産会社が少なかったり、仲介してもらえなかったりなど発信するチャンスがないケースもあるでしょう。
空き家バンクは問題解決を目的に運営しているため、登録するだけでも十分に人の目に留まるチャンスが生まれます。
また非営利で自治体が運営しており、購入者が現れた場合には仲介手数料なしで売却できます。
不動産会社に仲介を頼むよりも、費用をかけずに売却できるのがメリットです。

補助金制度が利用できる

補助金制度とは、自治体が空き家バンクの活用のために購入者を支援する制度です。
リフォームや修繕に必要な費用を補助してくれるので、売却するための修繕費などを抑えられます。
修復がされれば、購入者が見つかりやすくなるためぜひ利用しましょう。
ただし、自治体によって条件が異なりますので、あらかじめ利用できるかを調べてください。

間口が広がる

郊外や交通機関が遠いなど、車がないと不便な場所であれば不動産の存在そのものがうもれてしまいます。
空き家バンクを通じて、インターネット上で物件を閲覧できるようになり間口が広がり、地方からの移住者にもアピールできるようになりました。
近隣に不動産会社がなかったり信頼関係が築けるような不動産のプロが見つからなかったりといった場合は、このようなシステムを利用し売却の間口を広げていくことが大切です。

交渉が難しい

メリットが多い空き家バンクですが、自治体は宣伝広告の場を設けただけで取引に関してはノータッチです。
通常、値段や条件交渉には不動産の専門家が仲介に入り、アドバイスを受けながら契約に進みます。
ところが、不動産取引の仲介はありませんので、売主と購入希望者だけで取り決めがおこなわれます。
そうなると、不具合があっても黙っているような、値段交渉を巡ったトラブルが起こりやすいのです。
個人間でのトラブルは解決に時間がかかるだけでなく、賠償責任を問われるような問題に発展するケースも少なくありません。
トラブルを避けるために専門家に依頼するのが一番良い方法ですが、必要書類を集めるなど思わぬ手間や時間がかかってしまう可能性もあります。
また、インターネットを見ただけで購入してもらえませんので、内覧の予定を組むなどスケジュール調整も自分でおこなわなくてはいけません。
不動産が遠方であれば、購入希望者とスケジュールが合わずに話がまとまりづらく交通費の負担が大きくなります。
空き家バンク自体を自治体が設置していないケースもありますので、官庁のホームページホームページで確認してください。

簡単には売却に繋がらない

空き家バンクには、数多くの不動産が掲載されています。
多くの情報誌やサイトがそうであるように、新しい登録者が増えれば古い物件は埋もれてしまい目に留まらなくなってしまいます。
早期売却を期待しているのであれば、不動産会社に査定を依頼し仲介や買取してもらう方がはるかに早く処分できるでしょう。

空き家バンクを利用する流れ

空き家バンクを利用する流れ

ここからは空き家バンクへの登録方法や売却までの手順の流れをご紹介していきます。

自治体に確認する

まずは自分が住んでいる都道府県に空き家バンクの登録があるかを確認します。
自治体のホームページや役所に電話して聞いても良いでしょう。
登録が確認できたら、申し込みに必要な条件や書類についても問い合わせておきます。
所有している不動産が、条件をクリアしていれば申し込みの準備を整えていきます。

書類を提出し登録を済ませる

空き家バンク登録申込書、空き家バンク登録カードは、各自治体から取り寄せるかホームページからダウンロードします。
自分で用意しなければならないのは、土地及び建物の登記事項証明書、納税証明書、不動産の図面、本人確認できる書類(マイナンバーカードなど)です。
自治体によって提出しなければならない書類が異なるので、必ず確認を取って提出しましょう。
申込書の提出後は所有者立会いのもとに現地調査がおこなわれ、問題がなければ登録完了証書が発行されて手続き完了です。
調査費用や登録料などは、自治体によって有料になるケースもあります。
バンク登録が終われば、不動産情報がウェブサイトに掲載され多くの方が閲覧できるようになります。

登録後の内見や交渉は自己判断

情報掲載後は購入希望者から連絡が入り次第、直接やり取りをして物件の詳細をご説明し内覧や交渉に移ります。
購入希望者がかぶった場合には、交渉がかぶらないようにスケジュール調整も必要です。
双方の意向が固まったら、売買契約書を作成し内容に問題がなければ売買契約締結、引き渡しとなります。
空き家バンクに掲載するまでは自治体が関与しますが、その後の取引は売主と買主で進められます。
個人では物件の相場が分かりにくかったり、値引き交渉されて取引トラブルになったりするケースもあるでしょう。
自治体によっては、物件の査定から価格交渉、売買契約までを仲介する不動産会社を紹介してくれる制度もあるので利用してみてください。
ただし、空き家バンクに情報が掲載されても、すぐに購入希望者から連絡がくるわけではありません。
あくまでも、交渉するための紹介の場を提供するのが空き家バンクです。
できるだけトラブルなく売却したい、早く売ってしまいたいのであれば信頼できる不動産会社に仲介してもらうか買取ってもらうことも検討してみましょう。

まとめ

空き家バンクとはなにかと、その仕組みや登録までの流れについて解説いたしました。
運営元である自治体は不動産のプロではありませんので、売買にはノータッチです。
積極的に売却を検討しているのであれば、不動産会社の仲介をおすすめします。
空き家バンクについてもご説明いたしますので、ぜひご相談ください。

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