不動産が高額査定される意図とは?売却を長引かせないためにできること

不動産のこと

福田 善行

筆者 福田 善行

不動産キャリア17年

【不動産】家を売るとき買うときはFReeYへ!

不動産が高額査定される意図とは?売却を長引かせないためにできること

不動産を売却しようとすると、まずは物件の査定を依頼しますが、不動産会社から提示される査定額はバラバラでどこを信頼して良いのか悩んでいませんか?
不動産会社によって査定額が異なる理由、実際の成約価格とは異なる高額査定の意図やその問題点などを含めて解説します。

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不動産の査定額はどうやって決められるのか?

不動産の査定額はどうやって決められるのか?

不動産の売却を考えたとき、個人で購入希望者を探すのは手間も時間もかかるため、一般的ではありません。
ほとんどの方は不動産会社に仲介を依頼しますが、その際の査定額が査定を依頼する不動産会社によってバラつきがあるのはどうしてだと思いますか?

査定額の決め手となる4つの査定ポイントとは?

不動産会社や担当者によって物件の価値を見出すポイントはさまざまですが、基本的には次の4つのポイントからいくらで売却できそうかを判断しています。
公示価格や路線価などの公的な評価額、周辺にある物件の取引事例、周辺環境を含めた立地条件や物件そのものの状態です。
まずは、国税庁や国土交通省が毎年公開している公的な土地の評価額となる公示価格や路線価が、査定額を決める1つの基準となります。
上記はあくまでも参考程度ですが、影響が大きいのは周辺で実際に取引された事例で、どのような条件で成約されたかが重要です。
続いて、駅から近いことや商業施設や学校などへのアクセスが良いなどの立地条件、建物の傷みが少ない、日当たりが良いなどの物件そのものの条件が価格を左右します。
これら4つのポイントが総合的に判断され、不動産会社のマニュアルや担当者の経験によって査定額が算出されます。

不動産会社によって査定額がバラバラになる理由

価格を決めるポイントが同じであれば、同じ査定額となりそうなものですが、実際には不動産会社によって価格はバラバラです。
どうしてそのように価格にバラつきが出るのか、それは比較物件が不動産会社または担当者によって異なるからと言えるでしょう。
査定をおこなうにあたり、周辺物件の取引事例はもっとも重要なポイントですが、どの取引事例と比較するかは、不動産会社や担当者の判断に委ねられます。
同じ間取りの物件が運良く近隣にあるとは限らないので、どの取引事例を比較対象に選ぶかで、査定額がバラバラになるのは当然です。
また、相場よりも高い場合には契約を結んでもらいたい、低い場合には早期に成約を可能にしたいという不動産会社側の都合も影響を与えます。

不動産を一括査定する際の3つのデメリットと利用する際の注意点

不動産を一括査定する際の3つのデメリットと利用する際の注意点

売買活動の時間を短縮するためにも、インターネットでの一括査定が便利だとされていますが、実際に売却できるまでの時間短縮になるかというとそうでもありません。
一括査定に潜むデメリットや一括査定を利用する場合の注意点をまとめたので、利用する前にしっかりと読み込んでおくことをおすすめします。

高額査定が出やすい一括査定に潜む3つのデメリット

インターネットでは、住所や築年数などのいくつかのデータを入力するだけで複数の不動産会社に一気に査定を依頼することができます。
しかし、査定の時間を省いただけで購入希望者までを同時に探しているわけではないので、実際の売却活動の期間が短縮されるわけでありません。
一括査定の主なデメリットの1つには、依頼した複数社からしつこく営業が入り、うんざりしてしまう可能性があることです。
さらに、一括査定では契約を結んでもらうために高額査定が出やすいのですが、その査定額が適正価格かを自分で判断する力がなければ、振り回されてしまうでしょう。
3つ目のデメリットは、一括査定に参加していない地域に根付いた販売力のある不動産会社を見つけにくくなってしまうことです。
このように、一見すると便利な一括査定でもメリットしかないとは限らないため、自分にとって利用する価値があるか、考えてみることをおすすめします。

一括査定の注意点!査定額は売却価格ではない?

多くの方は、不動産会社が提示する査定額を売却価格として認識しますが、本来の意味はその不動産の売出価格です。
売出価格とは、まずはこの金額で物件を売りに出して様子を見てみようというもので、その金額のままで売却が決まる確率は低いと言えます。
所有する不動産に高い査定額が付いたからといって、すぐに売却できるだろうと安心するのはこの段階ではまだ早いのです。
売出価格が決まってから売買活動が本格的に始まり、購入希望者を探しては価格や条件の交渉を進めて、やっと売買契約の締結となります。
不動産会社や担当者によっては、契約を結んでほしいことから、相場よりも高い金額をあえて提示することもあるため、注意が必要です。

不動産を高額査定する不動産会社の意図とその問題点

不動産を高額査定する不動産会社の意図とその問題点

できるだけ不動産を高く売却して利益を出したいのがお客様の願いですが、高額査定を出した不動産会社の話だけを鵜呑みにするのは危険です。
不動産会社がどうして高額査定をするのか、意図する目的やその問題点が何かを知れば、間違った判断を下しにくくなるでしょう。

高額査定は意図的にお客様から注目を集める手段

不動産会社はお客様から不動産の売却を委託してもらい、売買契約が締結されることで仲介手数料という利益を得ることができます。
そのためには、いくつもある競合他社のなかからお客様に選ばれ、契約を結んでもらわなければなりません。
一括や簡易査定で高額査定が出やすいのは、不動産会社の集客施策の1つで、その金額で成約できると決まっているわけではないのです。
悪質な不動産会社にとっては、早期に成約を決めることを第一とするため、お客様の利益や本来の売却の目的を達成できなくなってしまう可能性があります。

売出価格が高額だと売却期間は長引く可能性が高い

高額査定は、現在売りに出されている不動産よりも高い金額が付けられていることから、購入希望者の目に留まりにくい可能性があります。
自分が不動産を購入しようとする立場で考えてみれば、状態の良い物件をできるだけ安く購入したいと思うはずです。
売出価格が相場よりも高いというだけで購入希望者の条件から外れてしまえば、不動産を見てもらう機会を失ってしまいます。
それでは売却期間は長引き、いつまで経っても売れずに固定資産税などの費用がかさんでしまうことになるでしょう。

査定に自信のない不動産会社・担当者には気を付けよう

このような問題点を含んでいるからこそ、高額査定を売り文句にしている不動産会社は、疑ってかかるのが良いでしょう。
しかし、実際に所有する不動産が高く売れるケースもあるため、自分が予想した金額よりも高いからと言って、すべてが悪質だと判断するのは早計と言えます。
不動産会社やその担当者の良し悪しを判断するポイントは、査定結果と売却戦略にどれだけの自信があるかを見極めることです。
不動産の売却価格は流動的なもので定価は存在しませんが、実績のある不動産会社であれば、市場を精査して適正価格を判断できます。
売りに出してみないとわからない、不動産売却とはこういうものというような逃げ腰の発言が多いようであれば、疑いの目を向けてみても良いかもしれません。
地元に根ざし、地域特有の情報を把握しているからこそできる売却戦略や、真にお客様のためを考えた売却ができる不動産会社を選びましょう。

まとめ

不動産の売却がなかなか進まずに困っている、早急に売却したい不動産があるけれどどこに頼めば良いかわからないなど、不動産の売却にお困りでしたらお気軽にご相談ください。
経験豊富なスタッフが無料で査定をおこない、現在の市場動向からの適正価格を算出するとともに、売却活動をお手伝いいたします。

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