空き家の新しい活用方法!「空き家アート」のメリットや事例について解説
少子高齢化や核家族化が進む近年の日本では、空き家の増加が社会問題になっています。
空き家は早めに売却するのが得策ですが、すぐに決断できない場合は「アート展示」として活用するのもすてきですよ。
そこで今回は、空き家の現状とアート展示の試み、日本や海外の活用事例について解説します。
所有している空き家を活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
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空き家の新しい活用方法!「空き家アート」とは
冒頭でもお伝えしましたが、近年の日本では年々空き家が増加し、深刻な社会問題になっています。
まずは空き家がどれくらい増加しているのか、現状を確認しておきましょう。
空き家の現状
総務省の住宅・土地統計調査によると、空き家の総数は20年で約1.5倍に増加しており、一般の住宅については1.9倍に増加しています。
そのうち、木造の一戸建てが7割以上を占め、そのほとんどが現行の耐震基準を満たさない「旧耐震基準」のものです。
放置された空き家は、火災や倒壊、犯罪に利用されるなど、さまざまなリスクが生じます。
空き家が原因で近隣住民に被害が及んだり、治安が悪くなったりすることも珍しくありません。
そこで各自治体では、空き家の活用を促進するため、さまざまな取り組みを実施しており、そのなかでも定住・移住の促進、地域創生として注目されているのが「空き家アート」です。
空き家アートとは
空き家アートとは、アーティストが作品を展示したり、イベントを開催したりするために空き家を活用することです。
空間に作品を展示するだけでなく、リノベーションして空き家そのものでアートを表現する事例もあります。
さらに自治体のプロジェクトとして、地域全体でイベントをおこなうケースも増えています。
空き家アートのメリット
アーティストにとって、日常と離れた場所に身を置くことで、その地域でしか得られない刺激を受けます。
新しい発見をしたり今までにないアイデアが浮かんだりと、空き家が作品を生み出す原動力になるかもしれません。
そして作品を空間に展示したり、空き家アートのイベントを開催したりすることで、見学者が地域に訪れ、地域活性化に繋がる可能性があるのです。
空き家アートによって地域が盛り上がれば、空き家を活用する事例が増え、放置される空き家が減ることも考えられます。
つまり空き家アートは、アーティストにとっても地域にとっても、メリットがある試みだといえます。
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空き家をアートイベントに活用している事例
空き家をアートとして活用できることや、地域活性化に繋がることを前章で解説しましたが、具体的にどのような方法で空き家アートをおこなっているのでしょうか。
そこで、実際に空き家を活用してアートイベントをおこなっている事例を3つご紹介します。
香川県香川郡直島町の「家プロジェクト」
瀬戸内海に浮かぶ香川県の直島の本村地区では、地域全体でアートプロジェクトを展開しています。
「家プロジェクト」と称し、地域に点在していた空き家などを改修し、居住空間として活用されていたころの状態を残しつつ、アーティストが空間そのものを作品化しています。
現在は7軒が公開されており、作品の解説を聞きながら本村を散策する作品鑑賞ツアーが人気です。
新潟県の越後妻有地域を舞台にした「大地の芸術祭」
新潟県の越後妻有地域(十日町市・津南町)で開催される「大地の芸術祭」は、広大な里山を舞台に開催する芸術祭です。
「越後妻有アートトリエンナーレ」は、3年ごとに開かれる大規模なイベントで、海外からも注目されています。
空き家を改修し、建物そのものをアート作品として再生したり、廃校となった小学校を美術館として生まれ変わらせたりと、さまざまなプロジェクトを展開しています。
見学するだけでなく宿泊も可能で、ゆっくりと時間をかけて滞在することで、里山の魅力やアートを感じられるすてきなプロジェクトです。
兵庫県神戸市の「下町芸術祭」
兵庫県神戸市の長田区や兵庫区は、下町エリアと呼ばれる地域で、空き家率が高いという特徴があります。
その一方で、古民家や昔ながらの商店街が残る魅力的な街であるため、その下町らしい雰囲気を活かした現代アートを楽しめるプロジェクトが「下町芸術祭」です。
古民家の風情と空間を活かし、アーティストの作品を展示したり、ワークショップを開催したりしているため、アートを肌で感じることができます。
またパレードやダンスパフォーマンスなどもおこなわれているため、街歩きを楽しめるアートイベントとして人気です。
このように、空き家を活用したアートイベントは、地域全体を巻き込むプロジェクトとして各地でおこなわれています。
空き家アートは、社会問題化している空き家の増加を食い止めるだけでなく、地域の活性化のきっかけとして、今後も各地に広がっていくことが期待されています。
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海外の空き家をアート活用している事例
日本では空き家の活用方法として、近年、空き家アートが注目を集めていますが、空き家問題を抱えているのは日本だけではありません。
海外にも、空き家アートを積極的に取り入れている国があります。
そこで最後に、海外の空き家事情とアート活用の例として、ドイツのライプツィヒという街にスポットを当ててご紹介します。
ドイツにおける空き家問題
ドイツのライプツィヒは、かつて産業都市として発展し、ベルリンに次いで人口が多い街でした。
しかし第二次世界大戦後に産業が衰退していったことや、ベルリンの壁が崩壊したことにより、人口が大幅に減少します。
そのため空き家が急増し、空き家率が50%になった地域もあるほどです。
そこでライプツィヒでは、空き家を活用するプロジェクトを試みたのです。
ハウスハルテンがおこなったプロジェクト
ライプツィヒには、築100年以上の歴史的価値がある建物が多く、それが人々の誇りでもありました。
しかしその建物が空き家として放置され、歴史が失われてしまうことに危機感を持った市民たちが、「ハウスハルテン」という団体を立ち上げます。
ハウスハルテンは、空き家を使用しながら守っていくことをコンセプトに、さまざまな取り組みをおこないました。
たとえば、家賃なしで空間を提供するという画期的な仕組みを作り、建物を守りながら居住者の獲得を目指すプロジェクトです。
空き家を斡旋し、さらに、自由にリノベーションすることも可能にしたことで、若者やアーティストを中心に人気を集めたのです。
ハウスハルテンがおこなったプロジェクトは成功し、ライプツィヒの人口も増え始めています。
つまり、空き家をアート活用する取り組みは、空き家の減少と人口の増加に大きな影響を与えたのです。
そしてライプツィヒの事例は、ほかの都市にもモデルとして生かされています。
このように、文化を発信する若者やアーティストが利用しやすいチャンスを提供することで地域は活性化し、人口が増え発展すれば地域の不動産の資産価値も上がっていきます。
最近はSNSが普及したことによって、国内だけでなく海外にも情報を発信できるため、空き家の活用方法として空き家アートにチャレンジしてみるのも良いかもしれませんね。
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まとめ
空き家をアート活用することは、空き家の減少を促進するだけでなく、地域の活性化にも繋がります。
空き家の増加は、日本国内だけでなく、海外でも社会問題となっている地域がありますが、空き家をアート活用するプロジェクトで人口増加に転じている街もあります。
空き家は所有しているだけでリスクが生じるケースが多いですが、アート作品として活用する方法もあるため、興味がある方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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